セットリスト楽曲の頻出単語について調べてみた(PUZZLE~元気)
昨年の五月、非常に興味深いブログを拝見しました。
これを読んだわたしは、ライブのセットリストで分析したらそのライブの特徴が分かるのでは?と思いすぐに取り組んだわけですが、気付いたら年も新しくなり、二月ですね。はやい。実をいうと夏前には出来てました。ブログとして書くのが億劫でね…でも今回、元気が出るライブのセットリストが個人的にとても考えさせられるものだったので、そちらも加えて関ジャニ∞のライブの特徴についてすこしお話したいと思います。
個人の遊びなので、集計ミス等あると思います。ゆる~く見ていただければ。
対象楽曲
PUZZLE(2009)、8UPPERS(2010)、E×E(2011)、エイテスト(2012)、JUKEBOX(2013)、関ジャニズム(2014)のライブDVDに収録されている曲(26曲+29曲+28曲+36曲+29曲+36曲)+元気が出るライブで歌われた楽曲(28曲)全212曲
データと方法
ⅰ)歌詞を「Lyrics Master 2」でテキストファイル化
ⅱ)「KH Coder」を使用して語句を抽出、分析
※強制抽出に指定した語:「君」「僕」「俺」「あなた」「お前」「スケアクロウ」「ジャジャジャジャーン」
※未音源曲も歌詞検索出来たものは分析対象
※メドレーや短縮して披露された楽曲についてもすべての歌詞を入力して分析
※「エイテスト」に関してはスタジアム公演、ドーム公演合わせて36曲で分析
※「元気が出るLIVE」に関しては初日の札幌ドーム公演のセットリストではなく東京公演以降のセットリストで分析(会報に掲載されていた29曲からハイスピを抜いた28曲)
※ユウキさんの方法や結果を参考にさせていただいております。
分析方法
①各ライブ楽曲の頻出50語を比較
②各ライブ楽曲の頻出語(品詞別)を比較
①各ライブ楽曲の頻出50語を比較
・「君」「僕」の順位は変化しているのか(全楽曲では五年区切りで「君」→「僕」へ変化していました)
・関ジャニ∞のパブリックイメージである「笑」の順位はどうか
・「愛」の順位はどうか
わたしが気になったのはこの三点です。年代で変化する(ユウキさんの記事参照)なら、毎年行われるライブでも歌う曲によって変化がみられるのではないかと思いました。あと、どれだけ「笑」が入っているかで、楽しいライブ、かっこいいライブなどの印象が変わるのではないかと思ったのと、個人的に関ジャニ∞のラブソングが好きなのでこちらの三点に絞ってみていきたいと思います。
分かりやすいようにそれぞれ「君」赤、「僕」青、「笑う」「笑顔」黄、「愛」「恋」「好き」「愛す」「ラブ」ピンクとそれぞれに背景色をつけました。
いやぁ、なんとも面白い結果に。
まず、「君」と「僕」について
7ライブ中6つのライブでは「僕」よりも「君」のほうが順位が高くなっているのに対し、唯一E×Eだけ「僕」のほうがよく歌われています。ほう。いきなりこんなに興味深い結果が出ると思っていなかったのですごいわくわくする。
続いて、「笑う」について
どの公演でも上位に「笑う」がきています。一番低いエイテストでも13番目ですね。その代わりといえるのか分かりませんがエイテストでは「笑顔」の順位がどのライブよりも高くなっています。
最後に、「愛」について
「愛」の順位が一番高いのはエイテストです。類義語として「恋」「好き」「愛す」も色をつけましたが、ピンクの出現順位が最も低いのはE×Eです。なるほど。そして元気に関しては 「愛」「愛す」「恋」の三語はランクインせず、「ラブ」がランクインしていました。「ラブ」。
また、上位三位についても面白い結果になりました。
「君」「僕」「心」 PUZZLE(09)、エイテスト(12)
「君」「僕」「笑う」 パッチ(10)、ニズム(14)
「僕」「君」「俺」 E×E(11)
「君」「僕」「俺」 JB(13)
「前向き」「君」「僕」 元気(15)
に、似てる…?思わず年表記してしまいましたが、ローテーションしているというわけではありませんでした。そりゃそうだ。それにしても「前向き」の存在感がすごいですね。一曲の中で52回歌っているので(あとの2回はLOVE&KING)今後もライブで披露されれば上位に食い込むこと間違いなしの単語です。
ひとまずライブについてのちょろっと感想と考察。
みなさんが抱くそれぞれのライブのイメージとかもお聞きしたい…!
PUZZLE 「夢」が上位に来ているのがなんともパズルらしいなと思いました。あと「道」とか「今」とか。一番ギラギラしてるイメージなので。この時の大倉くんのドラムが好きです。特徴としては「愛」の順位が低いことですかね、、いわゆるラブソングと呼ばれる曲は少なくないはずなんですが(アカイシンキロウ、一秒kiss、ブリュレ等)どれも直接的な表現をしていないのが原因かなと。
8UPPERS めちゃくちゃ好きです。はじめから終わりまで、パッチの世界観を壊さずでも飽きさせることなく、蒼写真で終わるラスト。はじめてDVD見たとき泣いたの覚えています。スーツで登場するオープニングに反して「笑う」が三位なのが意外でした。「手」「空」が上位にきているのがパッチの特徴ですかね。
E×E どうして「僕」のほうが上なのかわたしなりに考えた結果、「EIGHT VS EIGHTER」というコンセプトが関係しているのかなと思いました。「君」を歌う曲よりも「僕」を主張する曲が多くなったのでは。ツブサとItoUがすごい印象強いのも優しい愛の歌のイメージがないからこそなのかも。
エイテスト これなんといってもあんなに「八周年なんかしたい、みなさんにお礼が出来れば」と口々に言っていたその振り返り的なコンサートで、どのライブよりも「愛」の順位が高いっていうのがちょっとたまらなかったです。
JUKEBOX 「俺」が高いの納得です。EEの時とはまた違う関ジャニ∞との勝負でした。8周年走り抜けて、10周年を控えた9年目らしいライブ。「今」よりも「明日」の順位が高いのがいいですよね。いい。
関ジャニズム 個人的に一番好きなライブです。「君」「僕」「笑う」の表彰台に弱いらしい。でもこれ、パッチと似てるかと聞かれたら全然違いますよね、「愛」の順位も同じくらいなんですけど、やっぱり全く別のライブで。ハマらせたい友達に貸すならパッチとニズムと決めてます。エイテストと並んでピンク背景が最多ですね、そこもポイントが高いです。
元気が出るライブ 「前向き」がすごくて見落としてましたが、それ抜きにしても「君」「僕」の数、これまでのライブと比較したらめちゃくちゃ少なくなってません?「君」に至っては前回ニズムが103回なのに43回ですよ、なんと半分以下の回数に…!あとはやはりピンク背景が特徴的です。「好き」と「ラブ」。唯一「愛」がランクインしてないライブです。
②各ライブ楽曲の頻出語(品詞別)を比較
では、次に品詞別ランキングはどうなっているのかをみていきます。
実際の分析では 名詞 サ変名詞 形容動詞 固有名詞 組織名 人名 地名 ナイ形容 副詞可能 未知語 タグ 感動詞 動詞 形容詞 副詞 名詞B 動詞B 形容詞B 副詞B 名詞C 否定助動詞 形容詞(非自立) 計22品詞の結果が出るんですがさすがに全部載せる訳にはいかないので、動詞、副詞可能、形容動詞だけ抜き出しました。
こちらも比較したいワードとして「笑う」「泣く」「歌う」/「今」「明日」/「無責任」「元気」「好き」それぞれに背景色をつけています。
動詞「笑う」「見る」「生きる」
副詞可能「今」「夜」「今日」
形容動詞「無責任」「元気」「好き」
「今」「笑う」「無責任」なグループということで(違う)
「笑う」が一番なのは関ジャニ∞らしいですよね。「明日」に大分差を付けて「今」が一位なのもわたしのギラギライメージにあっているなと思いました。「夜」が多いのも特徴かな。あと出ました、「元気」。あなたたち六年後「元気」が出るライブをしますよ。
動詞「笑う」「泣く」「言う」
副詞可能「明日」「今」「いつか」
形容動詞「無責任」「大切」「好き」
相変わらず「無責任」だな……次に来るのが「大切」ってところでパズルと大きく違いますね。そして動詞ではなんと「笑う」の次に「泣く」が来ています。どうした~?って聞きたくなります。でも「笑う」の回数はパズルの倍ほどになっているので、「泣く」けれどもその分たくさん「笑って」いるということでしょうか。あと「今」よりも「明日」のほうが高くなっています。
動詞「笑う」「行く」「見る」
副詞可能「今」「明日」「前」
形容動詞「好き」「きれい」「大切」
「好き」!!!!!「無責任」からの卒業!!!さらに「きれい」「大切」って前の二つと明らかに雰囲気が違います。動詞は回数は減りましたがやはり「笑う」が強いですね。うーんここでも「泣く」が入っています。そしてまた「今」と「明日」の順位が入れ替わっています。むむ。
動詞「言う」「笑う」「行く」
副詞可能「今」「明日」「今日」
形容動詞「好き」「大切」「無責任」
八周年なのでもっと笑ってるかと思ったんですが、「言う」と「笑う」が同回数という面白い結果になりました。「今」「明日」はEEと同じですね。「好き」、こちらも引き続き最多です。せまりくる「無責任」…!ここで注目してもらいたいのが、「無責任」は歌われても8回だということです。前三つをみても8回を超える形容動詞はありませんでした。ところが今回「好き」が15回もでてきているんです。ええ?ちょっと照れません?わたしは照れました。分析①で先述した通り、今回の7ライブ中「愛」の順位が最も高かったのもこのエイテストです。「愛」「好き」が溢れた、八周年ライブ。やはりちょっと照れます。嬉しい。
動詞「見る」「笑う」「信じる」
副詞可能「明日」「今」「「いつ」
形容動詞「無責任」「大切」「壮大」
帰ってきた、「無責任」…!「好き」の回数ががくんと減りました。念のため言っておきますが私無責任ヒーローが嫌いとかいうわけでは断じてないので…!そして今度は「見る」が「笑う」と同回数です。「信じる」が上位なのはJBっぽくて好きです。「今」と「明日」に関してはまた順位が入れ替わっていますね。
動詞「笑う」「言う」「生きる」
副詞可能「今」「明日」「全て」
形容動詞「好き」「大切」「無責任」
めっちゃ笑ってます。54回!?今までの最高がパッチの40回なので、一番笑っていることになります。このふたつの共通点はなにかな、と思ったらパッチのテクノメドレーで歌われた「好きやねん、大阪」「ワッハッハー」「関風ファイティング」の三曲がニズムでも歌われています。特に「ワッハッハー」と「関風ファイティング」は「笑う」の出現回数が多いので、ここらへんのシングルメドレーを歌ったことが要因だと思います。そして、形容動詞「好き」「大切」「無責任」この並び過去にもありました。そう、エイテストです。十周年で再び「好き」「大切」が8回を超えて歌われるなんて、この人たち狙ってるんでしょうか…狙ってないな…そしてまた「今」「明日」の順位入れ替わってますね、それでも今回は「今」が44回と過去最多なのであきらかに「今」を歌う曲が多いことが分かります。
動詞「言う」「笑う」「行く」
副詞可能「今」「明日」「今日」
形容動詞「好き」「大切」「無責任」
だろうなって感じです。「前向き」。続いて「好き」「無責任」。そして「元気」が出るというだけあって10語以内に「元気」があります。今回も「今」のほうが高いですね。動詞「言う」に関しては確実に「言ったじゃないか」が影響しています。元気が出る、といって「笑う」の出現回数がそれほど高くないのは意外でした。パッチのところで「泣く」に関してどうしたの~?なんて言ってましたが、結果「泣く」がないのはパズルだけでした。案外泣いてました。
以上で今回の分析はおしまいです。わたしはライブの中で、セットリストをわりと重要視していて、そこから関ジャニ∞のメッセージを受け取ったりします。なので、それを分かりやすく単語単位にして、関ジャニ∞が歌うことはなになのかを改めて形にしたくてこの分析に取り組みました。EEだけ「君」より「僕」が多かったり、周年ライブで「好き」が多く歌われていたり、ただ普通に聞いているだけでは気付けない発見がたくさんありました。完全に自己満ですが、もう一度DVD見返してみよう!とかなるほどおもしろいな~ってちょっとした暇つぶしになっていれば幸いです。
最後になりますが、
快くリンク許可いただいたユウキさん、本当にありがとうございました!